409
貴女は公安の一人だった。
とある任務で愛した男を失った貴方は、国内で通常任務についていた。
その身に復讐の炎を燻らせながら。
彼を失って2年。後方で教官職に就いていた貴方に特殊任務が下される。
この国から派遣される予定だった駐在武官(ミリタリーアタッシェ)の1人が、殺された。
駐在武官の主な役割は、各国の軍事情報の収集・軍事関係者との交流。
公私共に様々な人間と会い情報を得る”外交特権”を持つ稀有な軍人。
そんなものを果たせる人間など、早々いるはずはない。
困り果てた軍は公安に声をかける。そして、公安は貴方に白羽の矢を立てた。
その組織を超えた人事は、貴女にとっては好都合だった。
貴女が握手をしながら探る相手は、大陸にあるとある大国。
今回のターゲットは、大陸で軍事産業を営むヤン・ハオランだ。
2年前。
貴女が誰より愛した男は、ヤンを探っていた最中に行方不明となった。
――この話は、燻っていた貴女にとっては願ってもない話だったのだ。
復讐のため、国のため。自分のため。
貴方は存在の全てを賭けて、標的であるヤンに近づく。
Double entendre。――秘め事は、密やかに進めなければならない。
◇ヤン・ハオラン 32歳。
大陸系の新興企業のCEO。
テクノロジー系のユニコーン企業として名を馳せる。
国家の税収にも貢献しており、国家中枢に近い男でもある。
その正体は大陸系マフィアであることが、既にヒロインの国では調べが付いている。
兄2人、姉3人とその配偶者が次々と急死してしまったため、今の地位に伸し上がったようだ。
その死に関わったかは不明。
穏やかで涼しげ。儚さを含んだ男。雅で切れ者。
だが、本来の彼は――?
◇秋山 陽一 30歳(行方不明時)
この国の公安の1人。
ヒロインの先輩であり、長くパートナーを組んだ相手。そして、――恋人。
長い任務の中で壊れかけている心を、ヒロインに溺れることで正気を保っていた。
平和ボケした人間を護ることに飽き飽きしている中、その消息を絶ってしまう。
――2年前に彼を失ったことで、ヒロインは心を凍てつかせてしまった。
30歳。公安の女性。
2年前、同じ公安であった恋人を失い、潜入任務からも外される。
本国で後進の教育を行っていたものの、大陸に行く予定だった駐在武官(ミリタリーアタッシェ)が殺されたことによって運命が再び動き出す。
秋山の限りなく死に近い行方不明に関わっているであろうヤンを、絶対に許さないと思っており、国のために利用しつつ、秋山の件にヤンが関わっているならば、この手にかけてやろうと思っている。
シナリオ | 皇里奈(@sumeragi_rina)(敬称略) |
---|---|
イラスト | びねが~(敬称略) |
ロゴ | T奈(@nisen_nibosi)(敬称略) |
価格 | 1100円+税 |
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。