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「退屈ですわ。何か面白い遊びはありませんの?」
学園の支配者である桜子は、生徒会室でカースト上位の生徒を侍らせながら、気だるく口にする。
にこにこと微笑みながら、華やかで美しい副会長は口にする。
「桜子、桜子。生贄羊で遊ばないか?」
支配者は花が綻ぶ様に笑って応える。
「そうですわね、素敵ですわ。おすすめの羊さんはいらっしゃますの?」
生真面目そうな書記は眼鏡をかけ直して、プロジェクタに何かを写す。
「コチラの羊はいかがでしょう? 桜子様がご存知の羊です」
小首を傾げて、会計は口元を手で隠して笑う。
「先生たちも誘いましょう。その方がきっと楽しい」
もじもじと庶務は、恥ずかしそうに口にする。
「僕、知ってます。だから、羊は僕が捕まえましょう」
神経質そうな風紀委員長は、左の口元を吊り上げてほくそ笑む。
「可哀想な生贄羊。私がこの世の規律を教えましょう」
放送委員長は、お気に入りの高価なカメラをなでる。
「ああ、貧乏で可愛そうなカースト底辺の羊。せめて美しく撮ってやろう」
議長は叫ぶ。それは決まりきった言葉を。
「静粛に、静粛に。それでは採決を取ろう」
支配者の望みを汲み取った、忖度三昧、三文芝居の生徒会。
満場一致で選ばれた、生贄羊は――貴方様。
■東雲 桜子
黒髪の見た目は清楚で可憐な少女。
その実は狡猾で欲張り。自分が絶対的な強者だと知っている女。
聖エレクトラ学園高等部の生徒会長であり、スクールカーストの最上位。
曽祖父が学園創立者。祖父は理事長。父は学長。兄は助教授。
学園内で彼らに溺愛されている彼女に逆らうことは、社会的な死を意味する。
主人公に歪んだ愛を持っており、その人生を弄び、自分無しでは生きていけない状況にしようとしている。
■副会長
桜子のお気に入りで婚約者。生徒会カースト上位。
華やかで整った顔立ちの学園のプリンス。
自分が桜子の傀儡であることを理解している。
■書記
生真面目。薬が入ると人が変わる。生徒会カースト中位。
ストレスを薬で解消しており、その危険性もわかりながら耽溺している。
■会計
クールな二枚目だが、桜子に気に入られてしまったことによって人生を狂わせた。
普段は冷たいが、セックスの最中になると理性を失って保健教諭に依存した姿を見せる。
生徒会カースト下位。
■庶務
ショタで腹黒。自分の為なら人を差し出すことに一切の罪悪感は抱かない。
生徒会カースト下位→中位。上位への道を狙っている。
■風紀委員長
優し気だが神経質な支配者。一度キレると手が付けられない。
生徒会カースト上位。
■放送委員長
軽いチャラ男。全てを割り切っており、こういう生き方もありだと達観している。
生徒会カースト中位。
■議長
機械的。ヒロインに興味ない、諦めた態度を見せている。
生徒会カースト中位。感情がない訳ではないが、殺している。
■体育教師
どこか理性を保ちながら、諦めた大人。
優しいけれど、こうなってしまった以上はどうしようもないことを知っている。
ヒロインに僅かな思いを寄せていた。生徒会カースト上位。
■保健教諭
ぶっ壊れた大人。この状況を楽しみ、ゲームとさえ思っている。
ヒロインに対しては、お気に入りの玩具に対しての執着を見せる。
生徒会カースト上位。
スクールカーストの下位。
貧乏な家の出身だが、努力を積み重ねて、バイトと奨学金を使って学園に通う苦労人。
体の弱い父と母、年の離れた妹や弟がいるが、寮生活のため現在は離れて暮らしている。
桜子に気に入られたことにより、「生贄羊」に選ばれ、生徒会の性欲処理係に落とされる。
シナリオ | 竿淵れな |
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価格 | 1100円+税 |
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